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February 02, 2010

【試論】経済復興基金(50-100兆円規模)の創設について

現下の我が国経済は、深刻なデフレギャップにより、まったく復活の道筋が見えない状況にある。特に民主党政権の惨状(例:乗数効果を知らない財務大臣、マイナス成長をもたらす社会政策(所得再分配政策)を「新成長戦略」と強弁する政務三役)は目を覆わんばかりだ。

世にいう「リフレ派」、「バラマキ財政派」等、いずれの立場からも強烈な批判を浴びることが予想されるが、敢えて公会計(複式簿記による社会会計を含む)のロジックに基づくマクロ経済政策として「経済復興基金」の創設と、それによる「政府による50兆円(金額的には100兆円でも可)の需要創出」を提唱したい。

1.問題意識

単に日銀のベースマネーを増やすだけでは市中で流通するマネーサプライは増えない。ベースマネーをいくら増やしても銀行による貸付等が増えない限りマネーサプライは増えないというのが厳密な社会会計上の帰結である。直接市中に大量(50兆円規模)のマネーを供給し、政府が需要を創出する手段を考える。

2.政府による有価証券の発行

政府が外貨準備を担保として額面50兆円の有価証券(例えば、無利息かつ償還を予定しない永久出資証券)1枚を発行。これは市中で流通を予定していないため、(貨幣法の解釈にもよるが)新規立法は不要。また、国債でもなく償還を予定しないものなので、政府の資本(純資産)に直接計上されることとなり、政府債務は増加しない。

例えば、国家戦略投資ファンドとしての「経済復興基金」を設置し、同基金が永久出資証券を発行することによって財源を調達する。

他方、外国為替特別会計に負債計上されている政府短期証券を上記と同様の永久出資証券に転換。また、資産計上されている外貨準備についてはもう一つの国家戦略投資ファンドとして資源、レアメタル、レアアースを中心とする実物資産への転換を進める。→これにより為替相場に影響を与えることなく、希少資源の確保を進める。

3.日銀による引受

政府と日銀とのアコードに基づき、日銀が上記有価証券を直接引き受ける。財政法5条にいう「公債」に該当しないという解釈が可能なので、財政法の改正も不要と解される。日銀は額面50兆円と同額の政府預金または日銀券を発行する。これを財源として政府は直接50兆円規模の需要を創出する財政政策を実行する。

4.経済復興基金の投資対象:原則として中長期の国家戦略の実現に資する分野に対する大規模かつ集中的な投資を行う。

a) 貸し剥がしに遭った中小企業に対する貸付債権、社債、手形等の買取り

b) 研究開発投資(例:バイオ、医薬品、農林水産関連の技術開発等)

c) 環境・エネルギー投資(例:太陽光パネル・電気自動車の買取り→民間へのリース、海洋波力発電所の建設等)

d) 教育投資(例:奨学金制度の拡充、子供手当の財源とする等)

5.期待される政策上の効果

政府債務を増加させることなく50-100兆円規模の需要創出効果が確実に見込める。

市中に直接日銀券(マネーサプライ)が供給されることとなるので、直接的なデフレ対策となる。また、マネーサプライの増加によるインフレ政策なので、為替政策としては円安誘導となる。

(それを言っちゃあおしめえよ・・ですが)インフレ政策により既存の政府債務の実質価値が減少することが期待できる。

以上、厳しいご批判を覚悟の上で試論として「経済復興基金」の創設を提言する。読者各位の建設的なご意見を賜ることができれば幸甚です。単なる思考実験ではなく、実際の政策としてどの程度現実的なものか、まずはネット上での議論を喚起したいと考えています。

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Comments

拝見させて頂きました。
理屈は良く分かりますが、具体的なことに関しては今一よく理解できません。
かって小泉さんの子分平蔵さんが、内容は違いますが立て板に水の如く並べました。
一緒にするなといわれるかも知れませんが、庶民とすればまたまた利権の温床となり末端に有効活用されるのか疑問です。
貴方も元官僚であれば、此の腐った日本のシステムが本当に改革出来るのか…
17~18年で食い潰すまで、行けるところまで行くのか…
周りの状況はご存知の筈だと思います。
私の感じでは、官僚さんは頭が良いと云われていますが、実は想像力の欠如(実態を正確に把握せず)によりペーパーのこね回しの結果、食い潰してしまう公算が大ではないかと危惧しています。
100兆円?といわれるアメリカ国債も、実態は塩付けで誰もどうしようもない?絵に描いたもち?
プライドは高いと思いますが…TVで見ると若い官僚が大臣に対し平気で”茶坊主の真似事”をしていたのには驚きました。
他人の褌(国民の税金)で相撲を取っていることを理解しているのか、公金を扱っているという自覚があるのか?甚だ疑問です。
人間は、日本人は本音と建前で、都合の良いほう、自分の利益の方に誰でも靡く、官僚(優秀人間?)と云えども例外ではない…哲学は方便だと云われれば又納得致します。
貴方の感じた事、本音を教えて頂ければ幸いです。
昨年の選挙では、松山兵頭さん(設計事務所)のTELで硬い4票を貴方に入れました。
10票程度は持っています。
ご返事宜しくお願い致します。

Posted by: 岡部正男 | February 20, 2010 at 15:45

衆議院選挙お疲れさんでした。
選挙カーがよってもらい、その時はありがとう御座いました。
試論読みました。奴隷も政府紙幣を50兆円から100兆円発行し、(無利子無返済)景気回復をしろと他人の(武山祐三の日記日記など)ブログに書いている奴隷です。
貴方の古巣の財務省が、日本は赤字赤字と騒ぎたて、奴隷達をさも借金地獄になると思わせ、自分達の分け前を十分にしようとの魂胆。
釈迦に説法ですが、日本の財政は世界でもバッグンに良いはずです。

この政府紙幣を使って国民にお金を一人当たり一年に100万円ほど配れば3年もすれば景気も良くなるはずです。このお金は使用期限を一年とかにすれば抜群に景気が上昇するはずです。奴隷の頭では細かなことは分りませんが。いえる事は、だだの紙切れて゜す。国立印刷局が印刷した紙切れを日銀が一枚あたり、75円ほどで買い取り、市中に流す時には、一万円五千円に対して、金利が付くのですから。また、私達が直接接触している市中銀行は、信用創造という魔法の手をもっておりますので苫米地先生の話によりますと2000倍まで膨らませるとのこと。この2000倍のものをそっくり日銀に預ければ無限大です。
奴隷は大変です。釈迦に説法でした。
ところでこの考えの議員さんは居るのですか。

また、今の時代はあらゆるものが技術的に進みすぎ完成されてしまっております。自動車の内燃機関も完成され、改良の余地は余りありません。
電気製品もしかりです。現在、自動車はガソリンエンジンから電気自動車に移行しているようですが、今の電気自動車は、ガソリン自動車の概念から抜け出ていません。電気モーターが一つガソリンエンジンの代わりにあり、ドライブシャフトを使いタイヤに動力を伝達しておりますが、慶応大学教授の電気自動車は、モーターがタイヤに内蔵の車でブレーキもドライブシャフトも要らずエネルギー効率が抜群にいいはずです。

ところで、大元の電気ですが、吾奴隷の地元にも伊方原発があり日本で二つ目のモックス燃料を使用し始めております。キチガイ沙汰です。大学時代、舞鶴の原発を見学させてもらった時に、原子力発電は経済効率が他の火力発電水力発電よりも優れているとの説明でしたが、ウラン廃棄物の処理はこの経済効率の内には入っておりません。ウランの半減期は何百年ですよ。また、日本の核廃棄処理施設六箇所村は、断層のすぐ隣にあり、
また、テレビ(奴隷は見ませんが)でモグラが出てきて宣伝しているユーモも、ガラス容器に封印するといっておりますがこの技術は未だ確立しておりません。フランスでは開発を10年ほど前にあきらめました。このような各施設をロスチャイルドは世界中に作ろうとして居るのです。技術は日本がほとんど全て持っているので財閥は設けるでしょうが。それ以上にロスチャイルド家其の周りのスイス金融は儲けるでしょう.
なぜ原子力発電所(熱核融合)のことを書いたかと申しますと、この熱核融合は制御不可能の代物なのです。それよりも固体核融合と呼ばれる技術がいま開発されようとしております。海水の中にある重水素を金属パウダーを通すことによりヘリュームと熱が出てきます。此れを発電機にすれば家庭に一台置けば送電線も発電所も何もいらない世界が出来るのです。詳しくはここdownwardright
http://dokuritsutou.heteml.jp/newversion/aratasensei.html

医療制度でも一言。
現在副島隆彦のブログ「気軽にではなく重たい気持ちで書く掲示板」http://www.soejima.to/
に現役のお医者さんたちが書いておりますが、
奴隷達の健康保険機関は、製薬会社のために有るのではないですか。{厚生省の薬事課}人間には自然治癒力があるのですから、それを生かす治療をするようにすればお金は懸かりません。貴方も知っている人のブログここ
「すべての癌は真菌による感染症である」
http://takeyama-y.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-026f.html
にそのヒントがありますので是非観てください。

桜内さんはみんなの党からの出馬だそうですが、渡辺氏は米国に100兆円謙譲しますといっていた御仁ですよ。奴隷はどうみても米国の手先としか見ていません。桜内さんはこの点は如何思っておりますか。
また、前回の選挙では、最後の2.3日で○本が品濃町に鐘を渡し貴方の票を買ったとのことですが、地元の品濃町は桜内が勝つとどうせ自民党に行くのだから。と納得して○本に入れたようですが
本当ですか。

日銀、製薬会社、電力会社、日本の一流会社は全て残らず小泉竹中政権の時に株式の半分以上は外資なっておりますので桜内氏がこれらと喧嘩をするかどうかですが。ガンバッテクダサイ。地元の奴隷より。


Posted by: 奴隷 | March 24, 2010 at 15:48

>a) 貸し剥がしに遭った中小企業に対する
>貸付債権、社債、手形等の買取り

上記の点について、下記のとおり提案させていただきます。

貸し剥がしにあった中小企業へ資金援助を行う際に、「公認会計士(または税理士、中小企業診断士など)から一定期間、経営管理および資金管理体制の改善指導を受けること」といった条件を付与してはいかがでしょうか?
経営難の企業に単に資金を投じただけでは、その場しのぎにしかなりません。資金難に陥ったそもそもの要因を解決しなければ、国が資金を貸付ても無駄になるだけです。
公認会計士もしくはそれに準ずるものを派遣し、貸し剥がしを受けた企業の脆弱な経営管理体制を改善することで、自立した中小企業を創ることが、この提案での狙いです。

Posted by: 岡本大典 | March 24, 2010 at 17:41

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