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December 14, 2009

民主主義とはなにか:小沢氏会見への批判

あまりにひどい話なので、簡単に感想を記録しておきます。

1.国家の統治システムとして民主主義が有効に機能するためには、(a)権力性と(b)正当性の両方が必要。いかなる「権力」を握った者であっても、その言動において「正しさ」がなければ世の中では通用しない。ナチズムの本質は「権力は自らを正当化する」というスローガンにあるとドラッカーが指摘したように、「権力」と「正しさ」を一緒くたにしてしまうならば政治的に大きな過ちを犯すことになる。

2.小沢氏のいう「政治主導」の意味が明らかになった。「役人が国民に選ばれた内閣に逆らうようなことを言うなら辞表を出してからにしろ」という論理は、選挙で選ばれた=国民から「権力」を与えられた政治家であれば何をやってもよいということに他ならない。「権力」なき役人は黙ってろ。それが小沢氏のいう「政治主導」だとようやくわかった。

3.我が国の歴史において天皇は「正当性」の象徴ともいえる存在。国民から「権力」を与えられた内閣ならば何でもできると言い切るのは、むしろ民主主義の根本を理解していない証拠。

以下、参考までに読売新聞の記事(小沢氏の記者会見の模様)からの抜粋。

君は日本国憲法を読んでいるか。天皇の行為は何て書いてある。それはどういう風に書いてある、憲法に。国事行為は、内閣の助言と承認で行われるんだよ。天皇陛下の行為は、国民が選んだ内閣の助言と承認で行われるんだよ、すべて。それが日本国憲法の理念であり、本旨なんだ。だから、何とかという宮内庁の役人がどうだこうだ言ったそうだけれども、全く日本国憲法、民主主義というものを理解していない人間の発言としか思えない。ちょっと私には信じられない。しかも内閣の一部局じゃないですか、政府の。一部局の一役人が内閣の方針、内閣の決定したことについて会見して、方針をどうだこうだと言うのは、日本国憲法の精神、理念を理解していない。民主主義を理解していないと同時に、もしどうしても反対なら、辞表を提出した後に言うべきだ。当たり前でしょう。役人だもん。そうでしょう。だからマスコミがそういうところを全然理解せずに、役人の言う通りの発言を報道ばっかりしていてはいけません。ちゃんとよく憲法を読んで。そして、天皇陛下のお体がすぐれないと、体調がすぐれないというのならば、それよりも優位性の低い行事を、お休みになればいいことじゃないですか。そうでしょ、わかった?

とりあえず以上。

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